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ここでは私が、歯周病治療およびインプラント治療に対してどのような思い・考え方を持って、日々の治療にあたっているのか?その真意をお話しさせて頂きたいと思います。
また、どのようにしてその考え方を持つようになったのかも解説いたします。少しだけお付き合い頂ければ光栄です。

あなたの歯は何本残っていますか?

皆さんは、70歳、80歳と年を重ねた時、いったい自分の歯は何本残っているだろう…?そんなことを考えたことはありませんか。ある調査によると、80歳になった時の日本人の残存歯数は5~6本なのに対し、アメリカ人は17~18本、フィンランド人やスウェーデン人にいたっては23本の歯が機能しているとの結果がでています。

この差は、もちろん人種の違いによるものではありません。歯科医療に対する考え方や、日常的な歯のケアに対する考え方の違いによるものに他ならないのです。日本では、「年を取ったら歯は悪くなって当たり前」と思ってらっしゃる方が多いのですが、そんなことは決してありません。歯は、虫歯や歯周病といった病気によって失われていきます。逆を言えば、口腔内を健康に保つことができれば、歯は他の器官と同じように一生涯機能してくれるようにできています。
そのことにいち早く気が付いてほしい!その想いが形となったのが、当インプラント歯周病センター藤沢・綾瀬です。

現在、30歳以上の日本人で歯周病にかかっている方の割合は、60%以上とも70%以上とも言われており、高齢になるほどその割合は増える傾向にあります。さらに厄介なことに歯周病は、痛みを伴わないで進行する病気であり、異変を感じて医院にいらっしゃった頃には、すでに病状がかなり進行してしまっている状態がほとんどです。

しかしその一方で、日本においては、歯周病の治療に対する評価が低く、歯科医師の側も積極的に取り組んできませんでした。その傾向は21世紀になった今でも変わりなく、歯周病治療をしっかりとできる歯科医院が少ないのが現状なのです。そしてその結果、歯周病が末期の状態となり抜歯せざるおえない事となってしまうのです。

削り続け、抜き続けて、最後は総入れ歯?

このような現状に、私は以前から言葉では言い表せない違和感を覚えていました。とかく日本の歯科医療は、予防よりも治療に重点を置いた考え方をしてきたと思います。そのため、患者さん自身も歯科医師も、歯を削ることになんの抵抗もなく、受け入れる傾向にあり、それが日々行われる治療の現状といえました。結果、歯は削られるたびに小さくなり、悪くなればやがて抜かれ、高齢者の「入れ歯社会」を形成してきたのです。

この負の連鎖を目のあたりにする度に、「もっと私にできたことがあったのではないか?」・「この負の連鎖を根本から改善する方法があるのではないか?」と、よく悩んだものでした。

歯を守る最善の方法「プラークコントロール」

欧米にはプラークコントロールという言葉があります。最近では、言葉は聞いた事があるという人も増えてはきましたが、歯磨きとの違いを知っている人は少ないのかもしれません。プラークコントロールとは、「バイ菌の塊を制御すること」を意味します。

バイ菌を制御するには、まず「歯ブラシ」・「デンタルフロス」・「歯間ブラシ」などの清掃器具を使用し、歯にこびりついたバイ菌をできるかぎり取り除くことが大切です。そして取り残したり、こびりついていて取れなくなったりしたバイ菌を歯科衛生士に機械的清掃(P.M.T.C)してもらい、バイ菌の数をコントロールしていく必要があります。
ここにプラークコントロールと歯みがきとの大きな違いがあります。ごしごしとただ歯の表面を磨いても、バイ菌の数はコントロールできないのです。

このプラークコントロールが確実にできているかできていないかによって、歯周病になるリスクが決まるといっても過言ではなく、さらに症状をある程度抑制する事も可能です。プラークコントロールだけで疾患を完治させることはできなくとも、歯周病治療を行っていくうえで、プラークコントロールは欠かせない要素の一つなのです!

しかしどうしても抜歯が必要な場合には

上記のように、プラークコントロールなどを通してご自身の歯を一生涯健康な状態で保ち続けることがベストであり、私たちも一本でも多くご自身の歯を残せる治療に努めています。しかし、歯周病が末期状態の場合などに、周囲の健康な歯を守るため抜歯を行うケースや突然の事故など、どうしても歯を失ってしまう場合があるのも事実です。

特に、歯科治療の途中で歯を抜く決断をくださなければならない時は、患者さんにとっても私にとってもとても深刻な問題となる事はいうまでありません。一度抜いてしまった歯は二度と元には戻りませんし、患者さんの中には、「この歯は、前の歯医者さんで、もう治療ができないから、抜かなければいけないと言われたのを、無理にお願いして治療してもらったんです。」とおっしゃる方もいらっしゃいます。

こう言われると、「抜歯しましょう」とは正直言いづらくなります。しかし私はその度に、本当にそれで良いのか?」と客観的な視点に立って考えるようにしています。私が歯を抜歯するかどうか、歯の神経を取るかどうか、を決断するときは、残せるかどうかではなく、残すことが患者さんにとって本当に利益になのか不利益なのかが基準だと考えます。残そうと思えば残すことができるかもしれません。しかしそのことが後日不利益へと繋がることは多々ありますし、そうなってしまっては、患者さんの真の幸福には結びつかないと強く思うのです。

歯科医学は20世紀後半から21世紀に入り飛躍的に進歩しています。材料や技術の発達により患者さんが選べる選択肢も増えました。特にインプラント治療は、その中でも最も発展した治療という事ができるでしょう。安全性や安定性・機能性・審美性・快適性、どれをとっても天然歯(自分の歯)と近く、第2の永久歯とも言われています。しかも噛む力は、インプラントを介してダイレクトに顎骨に伝播し、顎顔面頭蓋を通して脳幹部にまで伝達し、老化を防ぎ、認知症予防にもつながります。歯を失うことで心配された発がん性物質の問題、ストレスの問題も、インプラント治療によってリスクが減ることも医学的に立証されています。